不登校のお子さんを持つ親は、子どもにどう接したらいいのか悩み「しんどい」と思ってしまうのがあるあるです。
自分の行動が空回りしてないか、子どもに取って有益なものなのか、色々と考え辛くなってしまう事でしょう。
ですが、たった一つの言葉を知るだけで、しんどい気持ちを解決できます。
子どものために親である自分のしんどさも解決でき、親は何をすればいいのか、この言葉一つ知るだけで手に取るように分かるようになります。
不登校中の子どもを持つ親御さんの助けになれば、嬉しいです。
「待つ」これだけで解決
不登校の子どもを持つ親のたった一つの覚悟。
それは「待つ」だけです。
え?と思った人もいると思います。
待つだけで解決するなら、こんなに悩んでない。ふざけてる!
そう思っている事でしょう。
しかし、これにはちゃんとした理由があります。
「待つ」ことの必要性を三つに分けて説明していくので、是非最後まで見ていってください。
不登校は、心を回復させてる「回復期間」
一つ目の理由は、不登校中の子どもは壊れてしまった自分の心を修復、回復していっている「回復期間」なのです。
不登校になってしまう要因は、自分の心の限界をキャパオーバーしてしまった事が原因です。
人間関係や勉強など、自分の限界値以上の不満や不安を抱えてしまい、それが爆発して一時的に戦闘不能になってしまうのが不登校になる原因です。
ゲームは戦闘不能になったら、回復薬を使い一瞬で復活します。
しかし、現実はそう甘くありません。
現実は、大きな怪我をしてしまったら長い療養期間を設けます。
さらに、心肺停止などの生死に関わることになったら、心臓マッサージなどをしなければいけません。
これは、非常に疲れる事です。
不登校も同じです。
自分の心が全身複雑骨折になってしまったのを、直さなければいけない期間が不登校なのです。
骨折は軽度のものでも、3か月は治るのに時間がかかります。
それが全身複雑骨折なんて、3か月で治る話じゃありません。
骨折を治し、全身骨折してしまっているので、きっとベットでずっと寝っぱなしです。
筋力が落ちているので、きっと自分で起き上がれないでしょう。
自分で歩けるようにリハビリをします。
そうなると、短くて半年、長い人は1~2年続く人もいるかもしれません。
不登校も立ち直るまで、短くて半年、長い人は1~2年の年月が必要になるのです。
だから「待つ」です。
骨折中に激しい運動をさせる人はいませんよね?
不登校も同じです。
自分のペースで回復していっている中、無茶な事は出来ません。
不登校の具体的な回復薬は、ゲームやスマホです。
勉強もせず、ゲームをやりこんだりしているお子さんが多いように思います。
少なくとも、私はそうでした。
私の場合は、朝起きて一日中Youtubeを見て夜に寝る。
そんな生活を半年間続けました。
その間、勉強は一切していません。
ですが、半年間の療養期間を過ごしたら、突然と勉強するやる気が出てきたのです。
半年間の勉強していない期間はありましたが、それから直ぐに勉学に取り組み、遅れを取り戻すことが出来ました。
半年、一年くらいの勉強は追いつくことが出来ます。
焦らずに、子どもが回復するまで「待つ」
これが何よりも大事です。
中途半端に回復しても、すぐ戦闘不能になってしまうので、子どもが全回復するまで待ってあげましょう。
子どもは親の言う事を聞きたくない
子どもの頃に、親から「勉強しなさい!」と怒られてやる気が無くなった記憶はありませんか?
「今やろうと思ったのに」「そのうちやるつもりなのに」「そんなの自分が一番分かってるよ!」そう悪態をつけた事、一度はあると思います。
不登校の子どもも例外ではありません。
親から「勉強しない」「習い事をしなさい」「学校に行きなさい」と口うるさく言われてしまうと、やる気も何もかも無くなってしまいます。
これが二つ目の理由です。
子どもは親に何か小言を言われると、途端に無気力になってしまいます。
不登校は、特に中学~高校生の間に多いと思うので、その時期の子どもは絶賛反抗期中です。
そんな時に親から指図されるもんなら、それと真逆の事をやりたくなるでしょう。
子どもをなるべく刺激しないために、親は「待つ」事が大事になってくるのです。
悩んでいるのは親じゃない
少し辛辣になってしまいますが、不登校で悩んでいるのは親ではありません。
不登校で悩んでいるのは、子ども自身です。
これが三つ目の理由です。
悩んでいるのは子どもなので、親は解決することが出来ません。
親はあくまでも子どもを産んだ人に過ぎず、厳しい言い方になってしまいますが、親の心配は一方的でしかないのです。
悩みは、不登校中である本人でしか解決出来ません。
残酷な現実ではありますが、親は子どもの悩みを解決するまで見守るしかないのです。
親が何か手伝えることがあるかもしれないと、思う人もいると思いますが、手伝えることなどありません。
あるとするならば「ご飯食べて」と餓死しないように声掛けをするくらいか、子どもが自主的に悩みを打ち明けた時に、愚痴吐きサンドバックなることくらいでしょう。
心のモヤモヤは、悩んでいる本人しか拭う事が出来ません。
自分の気持ちに納得出来て、初めて不安を払拭することが出来るのです。
子どもが自分の気持ちを整理するまで、見守るしかないのです。
それしか親には出来ないのです。
だからこそ「待つ」ことが重要なのです。
しんどいと思った時こそ「待つ」べき
子どものことで悩んでしまった時こそ「待つ」の考え方が役立ちます。
子どもに何もしてあげれない →少し待ってみよう
子育てがもう辛い →親である自分は待ってみよう
子どもの事で精一杯 →子供の事は少し待って自分を見つめ直そう
子供の将来を考えてしまう →心の回復期かだから待ってみよう
この「待つ」という考え方ひとつで、子どもにも自分にも優しくなれることが出来ます。
子ども自身の、そして自分自身のためにも「待つ」という考え方を思い出してみてください。
まとめ
「待つ」ことの必要性が分かったでしょうか?
不登校は、子どもの心の回復期間で、その傷は本人でしか治すことが出来ない。
だから、親は子ども自身が元気になるまで待つしかない。
これが今回伝えたいことです。
子どもをいち早く元気にするには「待つ」しかないのです。
子ども自身が、心の修復を終えるまで親は何も出来ないのです。
待つことは苦しいと思います。
療養期間を設けたことで、子どもの将来は大丈夫なのか、本当に待つだけでいいのか、不安だと思います。
ですが、一番苦しいのは不登校の子ども自身です。
苦しいとは思いますが、子どものため親は待ちましょう。
それが、不登校を終える一番の近道です。