子どもが不登校になる原因は人それぞれ違います。
しかし、家庭環境の問題になると話が変わります。
家庭の問題は、ある程度のタイプで分ける事が出来るのです。
なので、今回は不登校になりやすい家庭の特徴を3つに分け、それぞれの対策法、解決法をお教えします。
自分の家庭が当てはまっていないか、注意深く見てくれると嬉しいです。
過干渉・過保護
親が子どもに過干渉過ぎると、ストレスの発散がしにくくなり、不登校になりやすいです。
<例>
・子供のために、自分が初めになにかする
・子供が何か言う前に、自分がもう準備してる
・子供の行動を制限する
「子どもが心配なため自分が守ってあげなきゃ」と思っているのが、過干渉や過保護だと思ってください。
過干渉をする理由には、子どもを心配する気持ちがあります。
ですが、相手が受け入れない好意は、有難迷惑でしかありません。
そして、子どもに必要以上に干渉する親は「子どもに失敗してほしくない」と思っている節があります。
確かに、自分の子どもが挫折する姿を見たい親はいないでしょう。
しかし、失敗とは成長の機会です。
どうすれば間違えなかったのか、今後どうすれば上手くいくのか、自分で試行錯誤してこそ失敗する意味があります。
過保護の親は、子どもの成長の機会を知らず知らずのうちに奪っているのです。
解決方法
過干渉をする親には
という、共通している考え方があります。
解決方法は「子どもを大人だと思って接する」です。
過保護になる原因が「子どもは弱い」と思っているから、自分が守りたくなるのです。
だから、子どもと思わず大人と接するように考えたらいいのです。
仕事の同僚なんかいい例ですね。
子どもは、親が思っている以上に大人です。
弱いかもしれませんが、自我を持っています。
子どもは「一人の人間」なんです。
なので同僚、あるいは親友のように自分と対等の存在として接しましょう。
友達の行動を縛ったり、仕事を押し付けたりすることはしないでしょう?
子どもにも同じ対応を取ってあげましょう。
夫婦の仲が悪い
夫婦の仲が悪いと、子どもは人の顔色ばかり伺ってしまうようになります。
保護者様の悪い雰囲気をいつも感じ取ってしまい、家でリラックスできなくなってしまうのです。
そうなると、外では人の顔色ばかり気にし、家に帰っても親の機嫌を怯えながら見ないといけないので、ストレスが発散できません。
自分が親のストレスのはけ口対象だと思うと、悩みも余計に増えます。
そんな生活を毎日続けたら、心の限界がきて不登校になってしまうのです。
<例>
・どちらかが、もう一方の親の悪口を言う
・家族間で会話がない
・自分の配偶者に嫌がらせをする
例え、夫婦間を仲良く取り繕っているように見せても、子どもは敏感です。
すぐ、異変に気付きます。
そうなると、何故仲が悪いのか、自分のせいなのかと深く考えすぎてしまい、要らない不安を抱えてしまいます。
そして、家族間で会話がなかったり、親のどちらかがもう一方の悪口を言ってたりすると、子どもは家でゆっくりできる場所がありません。
ずっとピリピリとしている家にいることになり、悩みを抱えやすくなってしまします。
解決方法
これは、夫婦間の問題なので何とも言えません。
子どもに何故仲が悪いのか、一度家族全員で話し合ってみたりするしかないでしょう。
夫婦間で仲が悪いのにも関わらず、離婚しないのは色々な原因があると思います。
なので、その原因を解決するほかないですよね。
よその私がどうこう言う問題でもないので「子どものため」にも夫婦の仲を修正してみてみましょう。
子どもを管理する
自分の子どもなんだから、親の言う事を聞いて当たり前と思っている人が当てはまります。
先程の過干渉・過保護タイプは「子どもが心配だから」行動を制限します。
しかし、この管理タイプは「自分が気に入らないから」子どもの行動を制限します。
子どもの言動・行動が気に食わないから、親である自分の好みに強制する。
これが、子どもを管理する人の心情です。
<例>
・勉強以外禁止する
・友達と遊ぶのを禁止する
・親の許可を貰わないと、行動しちゃダメ
このように、子どもの行動を自分本位に制限してしまうと、自我を持たない人に成長しやすいです。
何事も命令されないと動けない、自分の意思がない空っぽの人に育ちやすくなります。
不登校になるのも、親の制限を破りたいという反抗心からくると思うので、そうなると親が子どもを管理し続ける限り、社会復帰は難しいでしょう。
解決方法
子どもを管理したい人は
自分が産んだんだから自分のもの→だから好きにしていい
と、子どもを所有物のように思っている節があります。
こちらも、仕事の同僚や友達のように接しましょう。
友達に命令しませんよね?同僚のプライベートを把握して管理しませんよね?
子どもは、自我を持っている一人の人間です。
自分の子どもという意識をしないで、仲のいい親友のように思って行動しましょう。
まとめ
今まで3つのタイプを挙げてきましたが、共通している考え方があります。
それは「子どもは自分より下」と思っている事です。
自分より下、つまり弱いから守らないと。弱いから自分が何とかしないと。
弱いから自分の言うとおりにさせよう。弱いから自分のストレスのはけ口にしよう。
と、自分より立場が弱い事を言い訳に、子どもに好き勝手しているわけです。
なので、この考えを改めましょう。
子どもは自分と対等だと思いましょう。
そうすれば自然と、過干渉や管理したい独占欲・支配欲は収まってくるはずです。
そして、この3つのタイプに当てはまっていなかった人も「子どもは対等」の価値観を頭において生活してみましょう。
子育ての時に役に立つはずです。