子どもが不登校になり、家でダラダラするようになってしまった。
いつ回復するんだろう?
そんな疑問を持ってませんか?
今回は、不登校の回復期はいつ来るのか、子どもが出す回復のサインを実体験に基づいて話していきます。
不登校の子を持つ親の役に立つと嬉しいです。
そもそも回復期って何?
不登校の回復期は「今のままじゃ自分の将来がヤバい!」と思い何か行動を起こそうとしている時を指します。
まず、不登校児は毎日「このままじゃダメだ」と思っています。
けれど行動を起こす気力がないのです。
だから家でダラダラと過ごし、行動を起こす力を少しずつ貯めているのです。
気力が養われ、行動を起こそうとしている時。
これが不登校の「回復期」です。
回復期はいつ来るの?
では、その回復期はいつ来るのでしょう?
人によって違いますが、平均3か月~1年で来ます。
私は半年で来たので、短くて1か月、長くても1年半くらいで来ると思います。
それ以上経っても回復期が来なければ、専門機関に行くことをお勧めします。
長続きすると、個人で解決できる問題ではなくなってしまうので、小児科などに相談しましょう。
回復期がくるまでどうすればいい?
子どもの回復期がくるまで、親は何をすればいいか分からない人はいると思います。
結論「子どもの好きにさせる」が正解です。
先程言いましたが、不登校は行動を起こす力を貯めている期間です。
そんな大切な時期に、無理言って勉強させても余計に事態を悪化させるだけです。
だから「待つ」を意識しましょう。
この「待つ」の考え方や、親はどうすればいいのかを詳しく書いている記事があるので貼っておきます。 不登校のお子さんを持つ親は、子どもにどう接したらいいのか悩み「しんどい」と思ってしまうのがあるあるです。 自分の行動が空回りしてないか、子どもに取って有益なものなのか、色々と考え辛くなってしまう事でし ... 続きを見る 自分の子どもが不登校になってしまうと、想像以上に苦労が多いと思います。 自分は何がしてあげられるのか、どうすればいいのか、学校へは再びいけるのか、など色々な不安を感じると思います。 自分の子どもです。 ... 続きを見る
気になる方は是非見てください。
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子どもの回復期のサインは?
回復期が大事なのは分かったけど、親は子どもの状態をどうやって把握すればいいの?
安心してください、回復期に子どもが出すサインがあります。
そのサインを5つ紹介するので、是非頭に入れておきましょう。
勉強の不安を漏らす
1つ目のサインは子どもが勉強に対して、独り言や家族の会話で触れた時です。
<例>
・勉強しないとマズいよね
・勉強した方がいいよね
・勉強どうしよう、、
このように「自分が勉強していないことを悔やんでいる」ような発言をしたら、回復期に入っています。
今までは、勉強しないとマズいと思っていたけど、見て見ぬふりをしてきた。
けれど、気力を取り戻してきた今は、向き合わないと将来が不安。
そんな考えが発言の内容から読み取れます。
注意点
注意点は「自主的」に言ったかどうかです。
親がしつこいから発言したのか、それとも自分から言ったのかで回復度は大幅に違うので気をつけましょう。
そして、この発言をしたからと言って、いきなり勉強を1時間も2時間もさせるのは禁物です。
まずは15分、30分、そして1時間と時間をかけて増やしていきましょう。
そんな勉強を始めたてに、15分で出来るテキストを紹介しているので、是非見ていってください。 不登校になると、中々気力が湧きづらい状況になります。 生きるだけで精一杯で、勉強に余力を割く余裕などなくなります。 勉強をしなく無くなるので、当然同学年との学力差は開いていきます。 自分が置いていかれ ... 続きを見る
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暇になる
2つ目のサインは、子どもが暇だと言った時です。
不登校になりたては、気分も沈んでぼーっと過ごすことが多くなります。
その時は、暇だと思わないのです。
疲労が溜まりきっているので、休憩という感覚で退屈だとは思いません。
しかし、心身共に回復してくると暇だと感じるようになります。
一日中ゲームをしていると、飽きてくるのです。
暇になるという事は、心が大分回復し元気が出てきて行動を起こす気力が湧いてきた証拠です。
注意点
注意点は、暇だと言って無理に勉強を進めないことです。
子どもは親に反抗したいものです。
親が口うるさく勉強勉強というと、やろうと思っても反抗心からしないようになるでしょう。
言いたい気持ちをグッと堪えて、子どもが自主的に行動するまで待ちましょう。
進路や将来について意識するようになる
3つめのサインは、子どもが自分の進路について悩んでいる時です。
<例>
・進路どうすればいいのかな
・行ける高校・大学あるのかな
・学校行った方がいいのかな
不登校になりたては、先の事を余り考えないようになります。
今の状況で精一杯なので、後先の事を考えている余裕がないのです。
なので、進路や将来の事を考え始めたら、余裕が出来始めた事になります。
注意点
先程にも書きましたが、子どもが自主的に言ったかどうかを気をつけましょう。
自分から言わないと、行動を起こす気力が溜まったかどうか分かりません。
子どもが心配で言いたくなる気持ちは分かりますが、子どものためにも我慢しましょう。
外出が出来る
4つ目のサインは、外出を怖がらなくなるです。
不登校になると、友達との関係を切ったり外に出る事を拒むようになります。
知り合いに合うかもしれない恐怖があるからです。
しかし、回復期に入ると余り気にならないようになります。
ちょっとドキドキするけど学校にプリントを取りに行ったり、少しコンビニで買い物したり、日常生活で外出する分には困らなくなります。
趣味のものを買いに出かけたりしたいと言った時は、心の余裕が増えているんだな~と思いましょう。
注意点
注意点は、無理に外出させないことです。
遠方に旅行に行くから知り合いの心配はないと、外出させようと思ったことは無いですか?
子どもは知り合いに鉢合わせる恐怖もありますが、それ以前に周りと自分の格差に落ち込んでいます。
普通は学校に行って勉強する→でも自分はしていない→自分は劣っている
このように、ネガティブになっていることが多いです。
そんな中、無理に外出させようとするもんなら、子どもは思い詰めるでしょう。
子どもが外出が負担に感じないようになるまで、親は待ちましょう。
会話が増える・笑顔が増える
5つ目のサインは、家族間での会話に子どもが入ったり、笑顔が増えたりすることです。
不登校になると、自分の事を悩みすぎて余り笑わなくなります。
心に余裕がない状態なので、笑えないのです。
そして、家族に自分が迷惑かけていないか悩み、あまり親と話さなくなるでしょう。
回復期に入ると、心も回復してきてるので、自分から話をしたり、テレビを見て笑ったりします。
心の余裕が出来ると人は笑顔が増えるのです。
注意点
注意点は、子どもの悩みを聞かないようにすることです。
「なんで悩んでたの」「悩みはあるのか?」「この先どうするの?」など、子どもの悩みに直結する話は避けたほうが良いです。
子どもは楽しく話したいのに、そんな重たい話を急にされても困ります。
子どもの悩みを知りたいときは、自主的に発言してくれるまで待ちましょう。
まとめ
今まで、回復の兆候から注意点まで話してきましたが、一番大事にしてほしいことがあります。
それは「待つ」ことです。
注意点に何度も待つという言葉が出てきましたよね。
この「待つ」が回復を早くする秘訣なのです。
不登校は心を回復する期間です。
心は自分自身でしか修復できません。
なので、何も刺激せずに待つのが手っ取り早く回復させられるのです。
この「待つ」は子どもにもそうですが、親にもいい影響を与えてくれます。
不登校の子を持つ親は、自分の子どもが心配で思い詰めている事でしょう。
そんな時に「待つ」という考えは、いずれは回復するという安心感を与えてくれます。
そして、待つということは自分の子どもを信頼している証です。
信用しているから、気長に待つことが出来るのです。
不登校のお子さん、そして親御さんがいち早く元気になることを願っています。