通信制高校は、どうしても専門的な事を学ぶ学校が多くなってしまいます。
イラスト、eスポーツ、ネイルなどは、普通の高校では学べません。
なので、通信制はそういった事を学べるのを特徴として売りに出しています。
普通高校は、余り自分に向いていないから、通信制に入りたい。
けれど、通信制は専門色が強くて、自分に合っていない。
勉強体制がしっかりとした通信制高校はどこだろう?
そこで、実際に通信制高校のオープンキャンパスや説明会に行った経験をもとに、勉強体制がしっかりとして、尚且つ生徒のメンタルケアサポートがしっかりとしている高校を4校ご紹介します。
高校選びに困っている人の、具体的な進路目標が見つかれば幸いです。
クラーク記念国際高等学校
この学校は、将来性を見据えた勉強をとことん出来る通信制高校です。
クラークでは、主に3つの通学スタイルを選ぶことが出来ます。
・毎日学校に足を運んで勉強する全日制コース(週5通学・制服)
・オンライン+通学で自分のペースで学ぶコース(約週2~3通学・私服)
・最低限の通学日数で卒業を目指すコース(約月1通学・私服)
この中からから自分に合ったコースを選ぶことが出来ます。
この学校は、途中でコースを変える事が出来ます。
全日制に行ってみたけど無理だから、週2~3通学のコースに変えるなんて事が可能です。
学校の特徴
クラーク記念国際高等学校の特徴は、英語に特化している所です。
高校独自の英単語復習アプリがあり、英語が苦手な人でも覚えられるようになります。
そして、将来性を見越して様々な資格試験の勉強を行っています。
高校の勉強+将来のための資格が取れるのです。
勉強は、個人個人に合ったペースでゆったりと授業をしてくれます。
誰か一人が置いてけぼりにならないように、能力ごとに応じたクラス分けがあります。
出来る人はどんどん進めて、出来ない人は一歩一歩着実に学べる勉強体制になっています。
生徒のメンタルケアも充実しており、カウンセリングの資格を持った先生方がを聞いてくれます。
在学生に話を聞いてみたところ、ちょっとした相談も親身になって聞いてくれたと言ってました。
デメリット
クラーク記念国際高等学校に入るには、テストを受ける必要があります。
自己推薦なら数学、国語、英語の中から一つ選び、試験を受けなければなりません。
テスト自体は簡単ですが、嫌な人は嫌だと思うのでそこは注意してください。
そして、クラーク記念国際高等学校は校則が厳しいです。
髪を染めたりピアスやネイルなどは、出来ないです。
これはどのコースでも同じなので、オシャレをしたい人には、おすすめしません。
学費はどのくらい?
クラーク記念国際高等学校の学費は、キャンパスによって少し異なりますが基本的な学費は余り変わりません。
年間、全日制コースは90万、週2~3通学は50~60万、約月1通学は30万くらいの学費がかかります。
あと、クラーク記念国際高等学校は就学支援金制度の対象校なので、世帯年収により費用が変わります。
年収590万以下の人は、約20万が支援対象、年収590万~910万程度の人は、約10万円が支援対象となり、それ以上の年収は支援対象外になります。
各ご家庭で変わってくる金額なので、是非ご自身の手で調べてみてください。
トライ式高等学院
この学校は、「家庭教師のトライ」から生まれた通信サポート校です。
そもそもサポート校って何?という方に簡単に説明説明すると、サポート校は通信制高校と違い、高校卒業資格が取れません。
なので、トライ式高等学院と連携している通信制高校に所属し、さらにサポートを受けながら高校卒業資格を取っていくことになります。
トライ式高等学院は、2つのコース分けがあります。
・特進科コース(大学進学を強く考えている人向けのコース)
この2つのコースの中から、通学スタイルか在宅・オンラインスタイルを自分で選択することが出来ます。
この高校は、途中でコースを変える事が可能です。
普通科コースから、特進科コースに変える事が出来るので、安心してコースを選べます。
学校の特徴
トライ式高等学院の特徴は、途轍もなく生徒のメンタルケアが充実している事です。
この高校には教育分野のメンタルケアを専門とした「教育支援カウンセラー」がいます。
無気力でやる気が出ない、学校に行く気がなくなったりしたときに、すぐに相談することが出来ます。
そして、自宅までカウンセラーや講師が訪問するサポートも行っているので、自分で行く気がなくても先生方が家に来て話す機会が設けられます。
生徒のメンタルケアと、中々外に出られない人の勉強をサポートしてくれます。
他の学校は、自宅訪問まで行ってくれるところは中々ないので、トライ式高等学院のサポートの充実さを十二分に表していると思います。
さらにトライ式高等学院は、いくつもの難関大学合格者を出しています。
元々、家庭教師のトライという所から生まれた、通信サポート高校なので、長年培ってきた受験対策のノウハウがあります。
大学受験を考えている方には、美味しい話です。
デメリット
デメリットとしては、トライ式高等学院はサポート高校なので、学費が滅茶苦茶に高い点だと思います。
サポート校を利用する際は、指定の通信制高校の中から通信制高校をセットで選択する必要があります。
単純に通信制高校+サポート校(トライ式高等学院)の学費がかかる分けです。
金銭面で不安がある方は、別の高校が良いと思います。
ただ、サポート体制が他校よりしっかりしているので、メンタルケアが大いに必要な人にはおすすめです。
学費はどのくらい?
トライ式高等学院は、コースによって1単位あたりの授業料が変わります。
普通科コースは1単位18,000円、特進科1単位28,000円になります。
年間、普通科コースは80万、特進科コースは100万近く学費がかかることになります。
そして、トライ式高等学院はサポート校なので、当然通信制高校の費用もかかります。
なので20万前後費用が増えます。
合計年間130万~150万かかることになるでしょう。
さらに、トライ式高等学院は就学支援金制度の対象校ではありません。
自力でこの莫大な費用を補わなければいけません。
この金額は、他の通信制高校と比べても高い傾向にあるので、費用が余りない人は別の高校をおすすめします。
第一学院高等学校
この学校は、大学受験を考えている方におすすめの通信制高校です。
第一学院高等学校は、主に4つの通学スタイルを選ぶことが出来ます。
・本校に通学スタイル(茨城県、兵庫県限定)(週5通学・服はキャンパスにより異なる)
・毎日学校に足を運んで勉強する全日制コース(週5通学・〃)
・オンライン+通学で自分のペースで学ぶコース(週1~2通学・〃)
・最低限の通学日数で卒業を目指すコース(年1回4日間通学・私服)
この通学スタイルの中から、高校卒業を目指す総合コースか大学進学を考える特別進学コースを選び、自分のペースで学ぶことが出来ます。
この高校は、途中で通学日数などを変更出来るので、自分に合ってない通学スタイルならすぐ変える事が可能です。
学校の特徴
第一学院高等学校は、大学進学に必要な知識をとにかく学べるところです。
高校卒業を目指すコースもありますが、学校の特色として大学進学を考えているお子さんに特化していると思います。
中学の勉強内容の復習も行っていて、能力別のクラス分けもあるので、勉強で置いていかれる心配はないです。
中学の勉強内容の基礎から、大学入試に出る難関問題も取り扱っているので、幅広く勉強したい人におすすめです。
そして、第一学院高等学校のもう一つの特徴として仲間付き合いが盛んな事が挙げられます。
同年代とは勿論、先生方とも親身な人間関係を築け、楽しく学校生活を送れるのがこの高校の強みです。
いじめなどの心配もあるでしょうが安心してください。
第一学院高等学校には、ピアサポーターがいて、生徒のメンタルケアをしてくれます。
人間関係の悩みや、勉強面での不安も親身になって聞いてくれるので、安心して人間関係を構築できます。
他の高校と違い、仲間意識が強い高校ですので、友達とワイワイ楽しみたいという方におすすめです。
中学の時は人付き合いが苦手だった人も、高校では同じ境遇の人と友達なるなんて事は大いにあるので、一度選択肢に入れてみるのもいいかもしれません。
資格面なども充実しており、学校生活を楽しみながら将来のための勉強が出来る。
そんな学校です。
デメリット
デメリットは、第一学院高等学校は先程も言った通り仲間意識が強い学校です。
人付き合いがどうしても窮屈に感じてしまう人もいるので、そういった人にはおすすめ出来ません。
行事も豊富ですので、それで気疲れしまった経験がある方は他の高校をおすすめします。
学費はどのくらい?
第一学院高等学校は、コースによって掛かる金額が変わります。
年間、全日制コースは65万、週1~2通学コースは40万~50万、年1回の4日間スクーリングコースは35万くらいかかります。
さらに、特別進学・特科コースなどに入ると+15万くらいするので、費用が心配ならコースも慎重に選びましょう。
あと、第一高等学校は就学支援金制度の対象校なので、世帯年収により払う学費が変わります。
年収が250万円以下の人は約30万が支援対象、590万以下の人は約20万が支援対象、900万以下の人は約10万が支援対象となり、それ以上の年収の人は、支援対象外となります。
各ご家庭で変わってくる金額なので、是非ご自身の手で調べてみてください。
池上学院高等学校
この学校は〃北海道限定〃になってしまいますが、勉強の基礎をとことんやる通信制高校です。
池上学院高等学校は、主に3つの通学スタイルを選ぶことが出来ます。
・毎日学校に足を運んで勉強する全日制コース(週5通学・制服)
・オンライン+通学で自分のペースで学ぶコース(約週2~3通学・私服)
・最低限の通学日数で卒業を目指すコース(約月1通学・私服)
この中から自分に合ったコースを選べます。
途中で、コースが自分に合ってなかったら変えることも出来るので、見学に行った際は是非質問してみてください。
学校の特徴
池上学院高等学校は、基礎をとにかく学べる所です。
中学の内容から小学校の内容まで、取り扱っており、一人一人に合った勉強ペースでゆっくりと学ぶことが出来ます。
他の学校よりも、「基礎勉強」といった復習時間が多いので、ゆっくりと勉強できます。
池上学院高等学校では、高校1年生の時に中学の勉強内容を復習しながら、高校の勉強内容を学べます。
能力わけのクラス分けもあるので、自分だけ置いてけぼりなんて事はまずないです。
実際に勉強しているところを見たことがあるのですが、教室は静かで生徒一人一人が黙々と勉強をしていて、メリハリがはっきりとしていました。
他の高校では、小学校の勉強内容を復習できる所は余りないんですが、池上学院高等学校ではそれが出来ます。
勉強を一から着実に学ぶことが出来るので、学習面に不安がある人におすすめです。
逆に、次々と自分で勉強をぐんぐん進めたい人にはおすすめしません。
資格面も充実しており、英検、漢検などを先生たちと勉強し、取得することが出来ます。
池上学院高等学校は、全日制コース以外は校則が割と緩いです。
髪染めても、ネイルや化粧をしても、生徒の個性を尊重する体制を取っていました。
全日制コースは、少し校則は厳しかったように感じます。
デメリット
デメリットは、池上学院高等学校は学年ごとに行く曜日が決まっていて、自由通学に限りがあり、更に土曜日にも学校があります。
ある程度は自由ですが、必ず行く日というのが出てくるし、約週2~3通学のコースでは土曜日に行かなければならない時があるので、そういった事が苦手な人にはおすすめしません。
学費はどのくらい?
池上学院高等学校の授業料は、一単位あたり8500円です。
標準履修単位数が26単位なので、221000円以上かかることになります。
それにプラスして、入学金やネット教材費、タブレット費用などもかかってくるので、30万以上の出費になります。
年間、全日制コースは70万、週2~3通学は50万、月1登校は35万くらいの学費が必要です。
あと、池上学院高等学校は就学支援金制度の対象校なので、世帯年収によりかかってくる費用が変わります。
年収590万以下の人は、約20万が支援対象、年収590万~910万程度の人は、約10万円が支援対象となり、それ以上の年収は支援対象外になります。
各ご家庭で変わってくる金額なので、是非ご自身の手で調べてみてください。
まとめ
どうだったでしょうか?
ご紹介した高校は、それぞれに独自の特色があり、同じ通信制高校でも勉強方針が大いに違っていたと思います。
唯一4校に共通している点は、生徒を大事にしている事です。
生徒一人一人に合わせた勉強サポート、そして悩みを解消できる心理サポート。
どちらも在校生を大切にしている表れです。
通信制高校は不登校経験がある子供が多いので、勉強面と共にサポート面も充実している傾向にあります。
今回は私個人が実際に見て感じた事を元に、おすすめの4校を紹介させていただきました。
この他にも色々な通信制高校がございますので、是非ご自身の地域にある学校を調べてみてください。